夏がやってくると、暑くてついついエアコンを稼働し続けてしまって電気代がかさむし、冷房で体がだるくなってしまう、またお子様がいるご家庭では虫刺され対策やダニ対策も必須です。外出時にも虫よけスプレーを持ち歩きたいけれど、なかなか小さめの商品がなかったり、肌に負担の少ない虫よけが中々みつけられない、などの夏特有の悩みを感じている人も多いようです。
こうした夏特有の悩みは、アロマオイルで軽減できるって知っていますか。虫よけやダニ避け、クールダウンなどもアロマオイルを上手に使うことで解消できます。今回は、夏に便利なアロマオイル活用方法をご紹介します。
日中のお出かけや子どもの公園遊びに虫よけ効果のあるアロマオイル
夏に起こる肌トラブルのひとつ、虫刺され。
子どものいるご家庭では虫よけ対策は避けて通れません。子どもが虫に刺されるとかゆさを我慢できなかったり、虫刺されの箇所が気になって、触ってしまうことが多いので虫よけが手放せないのですが、子どもの肌に頻繁に使用するものだからこそ、ナチュラルな成分の虫よけのほうが安心というママも増えています。
そんな時には、アロマオイルで作る虫よけスプレーがおすすめです。虫よけ効果として特に有名なのがシトロネラとユーカリレモンです。この2種類はアメリカ環境保護庁(EPA)により、天然由来の虫除け剤として認可されています。
また、レモングラス・ティートゥリー・ローズウッドも昆虫が嫌がる香りといわれていて、こちらも虫よけに効果的です。これらのアロマオイルを虫よけスプレーに利用できます。
材料(虫除けスプレー50ml)
アロマオイル10滴
(小さな子どもや敏感肌の方は3~5滴で)
無水エタノール5ml
精製水45ml
作り方
無水エタノールとアロマオイルをスプレー容器に入れてよく振って混ぜ、精製水またはミネラルウォーターを加えてよく混ぜ合わせます。
布団やカーペットに使えるダニ避け効果のあるアロマオイル
温かくなってくると活動を開始するダニは、ぜんそくやアトピー性皮膚炎などのアレルギーの一番の原因といわれています。布団干しや掃除機掛けなどでダニ対策をするのも効果的ですが、ダニが活動する前からアロマオイルでダニ忌避をすること更に効果的です。
ダニ忌避に効果があるとされているアロマオイルは、「虫よけ効果」でご紹介した物の他にも、レモン・メリッサ・ラベンダー・イランイランなどがあります。
布団やシーツ、カーペットやクッション、ソファなどお家の中でダニのすみかとなるファブリックにスプレーをすることでダニを追い払うことができます。
材料(ダニよけアロマスプレー50ml)
アロマオイル10滴
無水エタノール5ml
精製水またはミネラルウォーター45ml
作り方
無水エタノールとアロマオイルをスプレー容器に入れてよく振って混ぜ、精製水またはミネラルウォーターを加えてよく混ぜ合わせます。
火照った体をクールダウン、冷感効果でリフレッシュできるアロマオイル
蒸し暑い日本の夏、ちょっと動くだけでも汗が気になってしまいます。かといってエアコンをフル稼働させていると体に負担だし… と悩んでしまいますが、そんな時にはクールダウン効果のあるアロマスプレーがおすすめです。
ペパーミント(ハッカ油)は抗菌・消臭・覚醒・清涼作用があり、歯磨き粉やガムなど様々な製品に使用されています。
ペパーミントのアロマオイル、もしくはドラッグストアでも購入できるハッカ油を使って簡単にクールダウン効果のあるスプレーを作ることができます。体感温度が4度下がるという研究報告もあるほどなので、爽やかな香りとスーッと感じる清涼感が癖になるかもしれません。
材料(ペパーミント・ハッカ油スプレー100ml)
ペパーミントアロマオイル5滴~お好みで調整(またはハッカ油)
無水エタノール10ml
精製水またはミネラルウォーター90ml
作り方
無水エタノールとアロマオイルをスプレー容器に入れてよく振って混ぜ、精製水またはミネラルウォーターを加えてよく混ぜ合わせます。
でき上ったら腕などにスプレーして、クール感が足りない場合はミントオイル(ハッカ油)を数滴足します。
ペパーミント・ハッカ油のその他の使い方
ペパーミントやハッカ油はスプレーだけでなく、おしぼりに数滴たらして使うこともできます。
水に濡らして絞ったタオルにペパーミントまたはハッカ油を3滴ほど垂らしたら、その面を内側になるように畳んでジッパー付きの袋に入れて冷蔵庫で冷やします。
帰宅時などのクールダウンをしたい時に、首や体を拭くとスッキリできます。また、湯船に3~5滴垂らすと湯上りに汗が引きやすく涼しいのでおすすめです。
アロマスプレー作りのポイント
虫よけ効果、ダニよけ効果、クールダウン効果など簡単に作ることのできるアロマスプレーですが、ポイントや注意点もあるので確認しておきましょう。
アルコールに弱い人は、エタノールの代わりにホホバオイルを
敏感肌やアルコールの成分が肌に合わない場合には、スプレーを作る際に入れる無水エタノールをホホバオイルにするのがおすすめです。
ホホバオイルは肌に優しく、保湿効果も高いので美容製品にも取り入れられています。アロマスプレーに使うと、成分が酸化しにくくなるメリットもあります。
アロアスプレーは2週間で使い切りましょう
手作りしたアロマスプレーには、防腐剤や保存料は入れません。肌に優しいメリットはありますが、日持ちはしません。最低でも2週間で使い切る、2週間経過したら新しく作り直すようにしましょう。
スプレーを作った時に、マスキングテープやラベルシールなどで日付を記入しておくと管理がしやすくなります。
スプレーボトルはアロマスプレー作りに適した素材で
アロマスプレーに使うスプレーボトルは、アロマオイルに適した素材の物を使いましょう。
アロマオイルに含まれる成分の一部にはプラスチックを溶かす性質があります。100円ショップなどで手軽に購入できるプラスチックスプレー容器は、アロマオイルやアルコールへの耐性がないものが多いので注意が必要です。
アルコールやアロマオイル対応のプラスチック容器は、これらの素材がおすすめです。
・ポリエチレンチテレフタレート(PET)
・高密度ポリエチレン(HDPE)
・ポリエチレン(PE)
・ポリプロピレン(PP)
持ち歩きをしないのでれば、ガラス製で遮光性があるスプレーボトルはアロマスプレーの酸化を防ぐことができるので、一番安心です。
まとめ
蒸し暑く過ごしにくい日本の夏ですが、アロマオイルを活用することで虫刺されや、ダニ対策、クールダウンもできてしまいます。
今回ご紹介したアロマオイルの中で、好きな香りがあれば香りを楽しみながら、虫対策も叶ってしまいます。ディフューザーやアロマポットで香りを楽しむだけでなく、この夏はアロマスプレーにして実用的な使い方も試してみてはいかがでしょうか。
Writer:mari
コメント